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 セルギオ・テュレス・パウロ(1959〜)は、ローマ共和国第40代執政官である。政治家になる前はアリオンで肉屋を経営していたという、異例の経歴を持つ。
ローマ共和国執政官
セルギオ・テュレス・パウロ
就任2016年6月14日〜
出生1959年11月30日(61歳)
居住執政官公邸、ローマ市
家族ミネルヴァ(妻)、クインケ(長女)

経歴

 1959年11月30日生まれ。祖父母がユダヤ系ヴィンシュタイン人の移民であり、移民3世。両親はアリオンで肉屋を経営しており、高校卒業後テュレス・パウロ(パウロは父親の名前であるが便宜上以降パウロ)はすぐに両親の店で働き始める。1970年代のオイルショックで外国産の食品が軒並み高騰したため、ローマでも食の国内回帰化が進んだ。それにより国内の牧畜農家の羽振りはよくなり、その好景気の風はパウロの店にも吹いた。1988年、パウロが正式に後を継ぐ。パウロには経営の才能があり、店内で焼いた肉が評判になると近隣の土地を購入してステーキハウスやチキンショップを始めるが、全てうまくいくのであった。1990年代になるとパウロは精肉店の店主というよりはステーキ・レストランのオーナーのようになっており、1995年までにレストランはアリオン市内に7店舗にまで拡大していた。実業家として成功していたのである。
 しかしながらアリオン生まれアリオン育ちの彼はこの街の闇もよく理解していた。人口規模でいえばローマを抑え、国内最大の都市であるのに都市が生み出す富はごくわずかで、非常に貧しい街であった。高級車の工場ではたらく労働者は外国からの移民がほとんどで、彼らは大抵イタリア語が話せず、そのためいつまで経っても賃金の低い危険な肉体労働にしか付けなかった。やがて生まれる子供もそのような両親の元で育つため、移民グループの中で生活しており学校でイタリア語を習ってもなかなか身につかない。やがて成長してもいい職にはつけずにいつまで経っても貧困から抜け出せない。負のサイクルである。事実パウロの店に食べに来る客はほとんどがホワイトカラーのローマ人で、移民の労働者はほとんど来なかった。300gで40リラのステーキを移民たちは食べることが出来なかった。こうした状況は街の住民を分断化し、密かな対立関係を生み出していた。これを普段から見ていたパウロは胸を痛めており、慈善家としても活動を開始する。しかし店の倉庫に炊き出し用のスープと肉を取り分けておくだけではいつまでもたってもその場しのぎにしかならず、状況は改善しない。こうして、パウロは次第に政治に関心を向けていくことになる。
 2002年のアリオン市長選に出馬したパウロは移民層とローマ国籍を持ちながらもイタリア語を話せない移民2世、3世に粘り強く働きかけた。毎週末は家族で、ステーキと暖かいパンを食べられるように我々の手で変えよう!と訴えかけたパウロはアリオンの多数派を占める労働者層からの圧倒的な支持を受け、当選する。2期8年市長を務めたが、在任中は労働者層だけでなく、兵士や経営者たちからも高い支持を集めていた。彼は任期中に警察改革に心を砕き、その結果アリオンの高い犯罪率は一定の低下が見られた。今では西アリオン駅などの地域を除き、22時になっても一人で歩く女性が現れるようになった。これはパウロ市長の功績だろう。また、在アリオン企業に従業員への健康診断と栄養指導を義務付けたり、全ての公立学校に冷暖房空調機を設置したりした。
 市長退任後に国政入り。連立与党のオリーブの葉から出馬すると閣僚を経験し、2016年から現職。市長時代から一貫して報酬を受け取っていない。また庶民院の議員年金も受け取らないと公言している。

人物

 181cm、104kgの巨漢である。周囲からダイエットを勧められて10〜20kgほどの減量に成功しては、程なくリバウンドするというサイクルを繰り返している。見た目を裏切らず大の食通。自身が元々肉料理のシェフだったこともあり、料理も好き。今でも時折自らキッチンにたち、家族や友人たちを招いては手料理を振る舞うという。
 オタク気質であり、日本のアイドルが好きである。過去何回か「お忍び」でコンサートに渡日しており、執政官に就任しても渡日してライブに行けないかと画策している。また、日本車好きでもあり、公用車とは別にホンダ車を持っている。愛車はシビックハッチバック(2017年モデル、MUGEN仕様)。
 ラテン語、フランス語、イタリア語、英語の4カ国語を話すことができる。

政治思想

 前述の様な経歴ゆえに貧困層への経済対策をまず第一に考えている。対外的には積極的外交方針を掲げ、NATO事実上崩壊後はヴィンシュタインやトルコらと新陣営を築き、安全保障体制の強化を図っている。このゆえに全方位外交を継承しており、アジアやミクロネシア国家とも積極的な会談を希望しているが、昨今の悪化の一途を辿る国際情勢ゆえになかなか実現には至っていない。
 一方で21世紀以降頻拍した国際情勢が続く欧州の中にあって、ローマの国防体制を時代にあったものに更新し、合わせて強化することを公言している。ローマは長らく軍事大国とは見なされていなかったが、いまだに徴兵制を維持しており、有力な経済力に支えられた防衛力強化によってどのようにそれが変わっていくのか、注目の要はあるだろう。

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