シン・紳士世界線

コスタリカに本社をもつ「キキョウ」グループの企業。 カリブ国内最高峰の日本料理の達人「テイゾウ･ユキタニ」の弟子でテイゾウ4女の夫である「イツオ･センダ」がベネズエラに「センダ･キキョウ」を1995年にカラカスで開業した。
キキョウグループ内で唯一他店舗運営を始め2005年に経営者が「貧困層にもキキョウの味を」と低価格帯のファミリーレストランチェーン「キキョウ･ファミリア」をカリブ国内に展開した。ベネズエラに料亭･レストランを含め250店舗を開いたが2015年に不祥事が発覚し国民によるバッシングを受け政府により強制営業禁止処分を受け2016年5月10日に破産手続きを開始、5月28日に正式に受理され21年の歴史に幕を閉じた。

センダ･キキョウは伝説的な日系人料理人テイゾウ･ユキタニが1代で築いた老舗日本食高級料亭「キキョウ」グループの一つ。テイゾウはカリブ連邦政府とカリブ同盟政府から賞賛されておりまだ、連邦軍人だったランボー第2代同盟大統領からも絶賛される腕前で料理が評価され国民文化英雄とケツァル勲章を授与される程の腕前だった。しかし、晩年に差し掛かったテイゾウは後継者問題に悩まされた。カリブ戦争や内戦などの混乱からベリーズに疎開していたテイゾウは4人の娘とその夫でありテイゾウの弟子に暖簾分けし1994年に亡くなった。
テイゾウ･ユキタニの4女の夫でテイゾウが信頼する弟子の1人、イツオ･センダは1995年カラカスでセンダ･キキョウを開いた。当時のカラカスは混乱が無いため疎開した富裕層も多くセンダ･キキョウは繁盛し他のキキョウグループを越える利益を叩き出した。
内戦終結による好景気で更に需要が増し多くの売上を出したカラカス取引所に上場も果たしカラカスの名士界では時の人になった。イツオは2005年にセンダ･キキョウを妻のサチエ･センダを会長に長男のシロー･センダを代表取締役社長にして引退した。翌年の2006年2月にイツオは死去した。

2006年3月に代表取締役社長に就任したシロー･センダは実母のサチエと共に新しい経営方針を発表した。センダ･キキョウはベネズエラの第2の都市マラカイボにセンダ･キキョウ2号店をオープンした。マラカイボで成功したのを良しとしたセンダ親子は2009年にカラカスのデパート「べラクール」に「キキョウ･べラクール」を出店した。ここでも一定の支持を得た。2010年にはファミリーレストランチェーン「ファミリア･キキョウ」の1号店を首都グラン･カリビアンに開店した。ファミレス展開した際に親族会議で全グループ代表から批判を受けたがサチエは「私たちはキキョウの味を貧困な方にも楽しんで貰いたい。それを理解出来ないのはおかしい」と一蹴し他店舗展開を推し進めた。2015年まで250店舗を開店したが2013年にセンダ･キキョウで展開していた料理で産地偽装が発覚した。翌年には賞味期限･消費期限改ざん.大量食中毒･業務上横領.食べ残しの使い回し.従業員による客への性的集団暴行.脱税などの多数の不祥事が発覚した。にも関わらず記者会見でサチエとシローが泥酔しながら釈明した様子が放送されたため政府により強制営業処分が言い渡されて倒産した。

発覚した不祥事は1000件以上に登り特にトドメを指すきっかけになったのが1度提供した料理を再度提供したのと大量集団食中毒である。これらを受け同盟中央警察の強制捜査が入ると今まで隠蔽してきた不祥事が全て発覚した。これらの事件でCEOで代表取締役だったサチエとシローは逮捕され2019年の最高裁公開裁判で全財産没収及び20億カリビアンドルの損害賠償、禁固360年が言い渡された。他の役員や幹部も重い行政処分を受けた。

2013年6月から2014年1月にかけて「ファミリア･キキョウ」発生した。最初に起きたのは2013年6月11日「ファミリア･キキョウ パキンビャアキツ店」で食事した800名が下痢嘔吐発熱などの症状を訴え1週間以内に30名が亡くなった。12日以降に他店舗「ファミリア･キキョウ」で食事した客も同じような症状を出し2014年1月までに100万人に被害が及んだ。この食中毒で1万人が死亡した。